死者を裁くエンマ大王

ある日、死者を裁くエンマ大王のもとに3人の男がやってきた。

「おいおい、3人同時に死人がやってくるとは珍しいな。ちょっと、オマエから順番になんで死んだのか言ってみろ!」

すると、右端の男が口を開いた。

「じつは…私が海外出張からセフレ帰ってくると、妻が全裸でベッドの上にいました。妻は浮気していたんです。相手の男もきっと近くにいると思い部屋中を探すと、なんとベランダにパンツ一枚の男がぶら下がっていたのです!…頭が真っ白になった私は、近くにあった洋服ダンスをその男に投げつけました。そして、その勢いであやまっていっしょに転落してしまったんです。」

次に、真ん中の男が話しだした。

「私はその日、休日でした。なので、洗濯をしていたんです。とても暑かったので着ていたTシャツが汗だくになってしまい、いっしょに洗濯をして干そうとしたところ、風でTシャツが飛んでしまいました。それを取ろうとベランダから身を乗り出したら、あやまって転落してしまったんです…。ただ、私はセフレ運よく下の階のベランダの手すりにつかまり、一命をとりとめたんです!…ただ、私はそのあと思いがけない不幸にあいました。なんと、その下の階の男がすごい形相で洋服ダンスを投げつけてきたんです。もちろん転落して、この有様ですよ。」

エンマ大王は黙ってそれを聞いていた。

「なるほど…、では最後のオマエはなんで死んだ?」

エンマ大王の質問に、左側の男は気まずそうにこう答えた。

「はい、私はその洋服ダンスの中におりました。」


2009-01-16 11:54 
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